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結局何が変わる?大学入学共通テストについて

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上智大学、青山学院大学、立教大学などが既に2021年度の一般入試において、大学入学共通テストの全面利用(一部学部・方式では大学独自入試のみでも可能)を発表しています。

これに伴いもはや私立専願の受験生にとっても大学入学共通テストの受験が必須となりました。(私大専願であれば、青山学院大学、立教大学は受験校から外したくないですよね)

ニュースやネット上のブログ、youtube動画や、各予備校や塾のホームページでも、大学入学共通テストについて様々な議論がなされ、2021年度以降に大学受験を控える受験生はさぞかし不安に感じていることでしょう。

そこで、大学入学共通テストについての当塾の見解(2020年2月1日時点)を述べたいと思います。

これから”入試改革”に乗じて、胡散臭い教材や塾・予備校の”パック・コース”が増えてくると思いますが、それらに飛びつく前に、この記事を読んで「自分の頭で冷静にまともに」考えていただけると幸いです。

大学入学共通テスト、結局何をやれば良いのか

センター試験との違い

まずは、従来のセンター試験と何が変わったかを確認しておきましょう。主に変わったのは以下の点です。既にご存知の方は、「従来のセンター試験のレベル」まで飛んでください。

当初予定されていた「英語民間試験の活用」「数学・国語の記述式問題の導入」は延期とされました。(2020年2月1日 本記事執筆時点)

・【英語・国語】出題形式が変わる

英語・・・発音・アクセント・文法問題の独立問題が消滅。読解問題のみの出題に。また図表を見させる問題が増える。

国語・・・書類などの実用文からの出題。文章ではなく資料を見て、それについての設問を解くという形式の出題。センター試験までの評論・小説を読んでそれについて解答するという「いかにも現代文」というテスト形式とは異なる。

・【英語】配点が変わる(筆記200、リスニング50⇨筆記100、リスニング100)

・【英語】発音・アクセント問題・文法知識を問う単独問題等が消滅、読解重視の出題に。

スピーキングの能力を間接的に測るために出題されていた発音・アクセントの問題が無くなりました。

従来のセンター試験のレベル

次に、センター試験のレベルについて確認しましょう。

簡潔に申し上げると、センター試験は非常に”簡単”です。難問・奇問が出題されることは稀で、基礎知識さえ頭に入っていれば全問正答できます。

英語は、捻りのない読めれば解ける設問で、英文自体は英単語・文法・英文解釈の知識があれば何なく読めるレベルです。

現代文も文構造を把握し、主張を捉える力があれば、解答できる設問で、古文・漢文に関しても英語同様に基礎知識があれば問題なく解くことができます。

世界史・日本史については、言うまでもなく、流れが頭に入っていて用語の暗記ができていれば、正答できます。

要するに、特別な対策など全く必要なく、基礎知識さえあれば、満点に近い点数を取れる試験なのです。

やたらとセンター対策、過去問分析などと騒ぐ人が多いですが、そんなものは必要ありません(これは私立大学の一般入試でも同様。そもそも過去問対策としては時間配分や特有の設問形式さえ確認できれば十分でそれ以上は必要ありません。しっかりと知識を持っていれば、普段解いている形式とは異なる初見の問題であったとしても解答できます。)。

(少なくとも文系科目に関しては)覚えていれば読める。覚えていれば回答できる。です。

結論。やるべきことは変わらない

結論から申し上げますと、今までとやるべきことは何も変わりません。

【英語・国語】出題形式が変わる

➡︎「問われ方」が変わるだけで内容は全く変わりません。

よって、学習内容は以前と変わらずです。これまでの「受験テクニック」は通用しなくなりますが、そもそもしっかりと学習していれば「受験テクニック」「特定の試験対策」などは必要ないので、問題なしです。

 英語・・・単語・文法・英文解釈の学習で英文が読めるようになります。これらの知識が無ければ英文を読むことはできません。

 国語・・・文が図やチラシに変わっただけで、構造を把握する力、主張を掴む力が問われていることに変わりありません。これまで通り、現代文の問題集を解き、ロジックを学ぶこと。また、解いた問題の本文を要約し、先生に添削してもらうことも有効(主張を掴む力が養われます)です。

・【英語】配点が変わる(筆記200、リスニング50⇨筆記100、リスニング100)

➡︎リスニングの重要度が増していく流れは間違いないが、大学により配点比重が異なるので、そこまで影響ありません。

また、リスニングに関して苦手意識を持っている人が多いですが、リスニングは、才能や元々の能力に関係なく、学習すれば誰でも点数を取ることができます。

リスニングとリーディング(読解)は必要とされる知識が全く同じだからです。異なるのは、目で情報を受け取るか、耳で情報を受け取るかと言う部分です。

「リスニングが苦手」という受験生の大半は、リスニング(耳で聴く)以前の段階であるリーディング(読解)で躓いています。

リーディング(読解)さえできていれば、あとは目で読むのと同じレベルで英文を認識できるように耳を慣れさせるだけです。よって、リスニングの勉強手順としては、①まずは読解できるように単語・文法・解釈を学ぶ⇨②その上でリスニングの練習(耳を慣れさせる・英語特有の発音形式を学ぶ)が正しいのです。

詳しくは「もはや必須。英語のリスニングの勉強法と対策。」をご確認ください。

・【英語】発音・アクセント問題・文法知識を問う単独問題等が消滅、読解重視の出題に。

➡︎学習内容は以前と変わりません。

ここまでくれば、説明不要ですね。

念のため書いておきますが、文法の学習はこれまで通り必要です。文法知識が無ければ正しく英文を読むことができないからです。また文法を知らなければ、読解に直接影響する知識である英文解釈の学習を進めることができません。

「問われ方(設問形式)」が変わるだけで「内容(必要とされる知識)」は変わらない。

まとめると、受験勉強において必要とされる知識はこれまでと変わりません

特定の試験形式対策や、傾向分析などは、持っている知識を100%点数に反映するために行うべきものであり、必須の作業ではありません。大事なのは知識を身に付ける(理解と暗記)で、それができていなければお話になりません。

その知識・内容が変わらない以上、試験名や多少の形式が変わったところでやるべきことは同じです。

そもそもの学習内容(知識そのものや教科書の内容)が変わったのなら、話は別ですが...

結局勉強してれば、希望は叶う。

これを読んでくれている受験生の皆さん。

このページを閉じたらすぐに英単語帳を開きましょう。世界史、日本史の用語を暗記しましょう。

まだ英単語を覚えきっていないのであれば、まだ世界史日本史の流れさえ分かっていないのであれば、まだ古文単語・文法を覚えていないのであれば、

入試の制度変更を心配する必要はありません。

まずは、やれること(必ずやらなくてはいけない基本的なこと)を終わらせましょう。

それが終わったらもう一度、試行調査で行われた共通テストの問題を見てみてください。過去のセンター試験の問題を解いてみてください。

その時には必ず、本記事の内容に納得出来るはずです。

なお、各科目・分野の学習方法については、「大学受験で結果を出すために必要な勉強とやるべきことの全て」で公開しています。よろしければ参考にしてください

そして、確実に志望校に合格したい場合には是非とも当塾をご活用ください。一緒に合格を勝ち取りましょう。

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