日本史 勉強法

日本史勉強法 | 全くの初学者が一から始めて早慶に合格できる全手順

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日本史の参考書は他の科目と比べて数が多く、そのテーマや切り口も様々なものがある。

その分、学習手順も多種多様で、人に聞いても異なる回答が返ってくることも多いだろう。

  • どのように学習を進めれば良いか
  • 何から始めれば良いのか
  • 最終的には何を終わらせていれば良いのか

このような疑問を抱える受験生も多いだろう。

このページでは、全くの初学者が、一から学習して、早慶を含む難関大学に合格できるまでの具体的な学習方法を、紹介している。

この通りに勉強を進めれば、必ずどの大学でも合格点を確保できるようになるので、安心してほしい。上記のような悩みや疑問は払拭されるはずだ。

中には、「時間が無いからとりあえず一問一答だけ適当に暗記する」「早慶目指すわけじゃ無いし、過去問だけ解いて勉強する」という耳を疑ってしまうような発言をする人もいるが、そんなことをしても全く意味が無い。本当に合格したければ、再現可能性の低い方法に惑わされないで、古典的な方法で地道に勉強を進めよう。日本史・世界史のような能力や経験に左右されない単なる暗記科目の場合は、成功事例が多いオーソドックスな方法で取り組むのが最も効率的で安全だ。例えば「流れをしっかり理解していれば、一問一答は必要ない」という人もいるが、現行の試験ではやはり用語を覚えていなければ点数には繋がらない。用語暗記は”絶対”で、そのために効率的なのが一問一答問題集だ。また、理解の伴わない暗記(例えば一問一答だけしかしない、など)も試験では全く使い物にならない。用語を暗記する前にしっかりと流れを学び、用語の意味や役割を理解しておく必要がある。志望校が早慶レベルでも関関同立レベルでもMARCHレベルでも、やるべきことは同じである。志望校のレベルに関係なく、必ず下記で紹介するような正しい手順で学習しよう。中途半端に勉強したところで、点には繋がらないし、点数にならないのであれば、やる意味が無い。時間が無いのであれば、たとえ不十分であったとしても、少しでも確実に点数を取れる範囲を増やそう。時間が無いからと言って質を低くしてしまえば、あなたの作業は全て無駄になると言っていいだろう。

使用する参考書

理解本

超速!流れシリーズ(ブックマン社)2冊『超速!日本史の流れ』『超速!日本近現代史の流れ』・・・以下 A

(追記)Aの参考書は『一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書(SBクリエイティブ)』もオススメだ。両方手にとってみて、読みやすい方を選ぼう。

『石川晶康 日本史B講義の実況中継 1〜4(語学春秋社)』・・・以下 B

暗記・アウトプット

東進ブックス 日本史B一問一答 完全版(株式会社ナガセ)』・・・以下 C
『実力をつける日本史100題(Z会出版)』・・・以下 D

史料

眠れぬ夜の土屋の日本史ー史料と解説

その他

『超速!日本政治外交史の流れ』『超速!日本文化史の流れ』・・・以下 E

A、B、Dに関しては、他の参考書を使用しても問題無い。
自分にあった参考書を選ぼう。
その際には、以下の基準を参考にしてほしい。
Aは、薄くて(短時間で読み切れる)わかりやすい(説明が優しく概要が掴みやすい)かどうか
Bは、詳しく(網羅性が高く)、わかりやすいかどうか
Dは、問題形式になっているかどうか、メジャーな参考書であるかどうか、復習しやすいかどうか
なお、Cに関しては網羅性、普及率の観点から『東進ブックス 日本史B一問一答 完全版』を使用することを推奨する。

日本史の勉強手順

1、Aを2〜3周通読する。

ポイント:雑誌や新聞を読む感覚でさらっと読み切ること。

ここでの目的は日本史の大きな流れを掴み、頭の中に日本史の流れの骨組みを作ることである。

初見では、知識が入ってこなかったり(前のページの内容を忘れてしまうなど)、多少理解できない箇所があることは当たり前なので、気にせずにとにかく読み切ろう。

何度も(2~3周)読めば必ず理解できるので、折れずに短期間で取り組むように。(目安としては4時間〜6時間で一周できるはず)

『超速!日本史の流れ』→『超速!日本近現代史の流れ』を1セットとして、2~3周読むこと。

2、一日の範囲を決めて、Aを精読する(細部を理解しながら頭の中で情報を整理する)→Cの該当箇所の問題と解答をチェック→Aに戻り、一問一答(C)で問われた語句をマーカーで塗る。

ポイント:この時点では、暗記をする必要はないので、理解を深めることと情報を整理することを意識してマーカー塗っていくこと。

ここでの目的は

  • 試験で問われる語句の認識
  • 試験での問われ方の認識
  • 暗記に対する意識付け

を、することだ。

おそらく、一問一答(C)の問題を読み始めた際には、解けなそうな問題やAに書いていない事項も多く、拒絶反応を起こす(みんなそうなる)が、踏ん張りどころなので、頑張ってほしい

ちなみに、マーカーで塗った部分は最低限の覚えておくべき基本問題ということになる。

が、理解本に掲載されている項目であり、ストーリーが頭に入っている項目でもあるので、暗記しやすいはずだ。

3、マーカー部分を意識しながら、Aを一周通読する。

ポイント:1日か最低でも3日以内に読み切ること。
  • マーカー部分の語句の理解
  • 語句を意識した上での全体の流れの復習

が、ここでの目的だ。

4、一日の範囲を決めてBを精読→Cで該当範囲を暗記。

ポイント:Bを読む際には、①一度さらっと読む→②精読すると言う工程を踏むと頭に入ってきやすい。

ここは頭の中の骨組みに詳細知識を肉付けしていく段階である。

  • 詳細部分の流れや背景を理解すること
  • 一問一答による用語暗記

が、ここでの目的だ。

この段階では、すでに全体の大きな流れや基本的な用語が頭に入っている状態なので、Bを読む際にも比較的スムーズに読めるはずである。

Bは、Aに比べて、詳しく細かい情報について説明されている。

これを読んでから一問一答に取り組めば、一問一答で問われている用語についても暗記しやすい。

この時点で、かなりの成績向上が実感できるはずである。

日本史を学習する上で、最も骨が折れる作業ではあるが、ぜひ腰を据えて取り組んでほしい。急がば回れ、だ。

一問一答の効率的な暗記方法については、「【世界史 | 日本史共通】一問一答の効率的な使い方と用語暗記方法」で説明している。
ぜひ参考にしてほしい。

余裕があれば、ここで一度Eの通読を挟んでも良い。その際には、あまり時間をかけず、読み物としてさらっと読めば十分である。Bと内容が重複するからである。Eを挟む意図は、Bの内容を分かりやすくするためだ。

5、Dに取り組む。

ポイント:因果関係や時系列、出題形式などを意識しながら進めること。問題文と解説をしっかりと読むこと。

用語(用語暗記は一問一答で十分)だけではなく、因果関係や時系列、そして問題の出題形式や解答する際の思考回路について理解することが、ここでの目的だ。

今まで肉付けしてきた知識をより実践的なもの(試験で使える状態)にするために取り組もう。

『実力をつける世界史100題(Z会出版)』(D)の具体的な取り組み方については、「実力をつける世界史 | 日本史100題」の効率的な使い方で紹介している。

6、アウトプットの練習を繰り返す。

知識の更なる定着と、知識を活用できる状態にすることが目的である。

「実力をつける日本史100題」に取り組むだけでも十分効果はあるが、多くの出題形式に触れ、アウトプットの回数、パターンを増やすことで、更に万全の状態に持っていくことができる。

具体的には、

  • 過去問を解く
  • 解説を読む時点で、CやBのどの部分について問われているのか(どの知識があれば解けたのか)を確認する

と、いった方法が効果的だ。

全体のポイント

●4以降は常に一問一答(C)の復習を怠らないこと。
●AかBかD(どれでも良い)のうちから1冊を選び、他の参考書(Dを選んだ場合はA、B、C)や問題演習(過去問)で得た知識や気付きを書き込んでいくこと(知識の一元化)。これさえ読めば全ての項目を復習できるという一冊を作る。

復習のポイント

一問一答の復習に加え、知識を一元化した参考書を範囲を決めて毎日通読すること。

史料の勉強法について

史料については、『眠れぬ夜の土屋の日本史』を通読し、暗記項目を暗記してほしい。

いろいろ手を出す必要はなく、この一冊さえ読み込めば、史料の対策は完璧である。

史料の問題は、どの試験においても必ず出題される。

裏を返せば、史料の対策さえしておけば、その分の点数は確実に確保できるということだ。

手を抜かずに必ず取り組もう。

まとめ

冒頭の疑問に答える形で、要約すると、

何から始めれば良いのか⇨流れ、用語の理解
最終的には何を終わらせていれば良いのか⇨一問一答(用語暗記)を完璧にする

このホームページ上でも何度も言及しているが、「各分野、一冊を完璧にする」ことが、どの科目においても重要だ。

参考書一冊を完璧にしていれば、どのレベルの試験でも合格点をとることは可能だ。

日本史において、この一冊とは、一問一答(用語)問題集ということになる。

一問一答問題集が完璧にできていれば、どのような学習手順を踏んでも構わない。

ただし、ここでいう完璧とは、一問一答に解答できるという状態ではない。

用語の意味や、背景知識を理解して上で、一問一答に解答できる状態ということだ。
そのために、理解本や「実力をつける日本史100題」を学習に使用する。

ここで紹介した学習手順が合わない場合には、上記のことを参考にして、学習手順を組み立ててほしい。

なお、参考書を自分で選ぶ場合には、各段階の要件を満たした(例えば用語の理解のため、流れの把握のため、など...)上で、自分に合う、参考書を探そう。
目的に合わせて参考書を選べば、大体5種類くらいになるはずである。

もし、不安であれば、無料相談で受け付けているので、気軽に質問してほしい。

  • 流れを理解すること
  • 意味を把握した上で、用語を暗記していること
  • 一問一答を完璧にすること
  • 史料も、一冊を完璧にすること

長々と書いたが、伝えたいことはこの4点だ。

守ることができれば、きっと良い結果が待っている。

この記事では、日本史の学習方法について解説しましたが、日本史、世界史の学習は、他科目(英語、古典)との兼ね合いで、時間が足りず、思ったように進められないことが多いです。日本史世界史で安定して得点するために必ず必要とされる用語の定着には、この記事で説明した学習方法が確実かつ効率的ですが、1科目にこれだけの時間・労力をかけられないという受験生も多いでしょう。その際には、是非ともNEOREC先進塾をご活用ください。状況・状態に応じて最適な学習方法を提案させていただきます。あなたの時間を無駄にすることなく、難関大合格レベルまで引き上げます。無料面談、受付中です。一緒に合格を勝ち取りましょう。

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