難関大への登竜門

関係詞の基本解説と学習の進め方。たった2つの視点で関係詞は満点。

関係詞について

関係詞について皆さんはどういうイメージをお持ちでしょうか。
おそらく多くの方がややこしく感じているでしょう。

しかし、実は関係詞の単元で押さえるべきポイントはとても少なく、それさえ分かっていれば、本当に簡単な単元なのです。

関係詞の文法問題で注意すべきことは「先行詞」と「関係詞の後ろの文(関係詞節中の文)」の2つだけです。

先行詞とは
関係代名詞は名詞を修飾する形容詞節ですが、修飾される(説明される)語を先行詞という。上記の例文でいえば「tha man」
不完全文とは
第5文型を満たさない文。

»第5文型については「第5文型について。読解も英文法もここから始まる。大学受験英語の基本。(受験生必読)」で詳しく解説しています。

どうゆうことなのか、下記の練習問題を例に説明します。

詳しい説明は各講で行いますが、ここでは

  • 関係詞の学習をどのような視点を持って進めるのか
  • ここで得た知識を回答にどのように活かすのか(何を学べば良いのか)

ということを押さえるようにしてください。

ex) The man( )is speaking there is my father.(あそこで話している男性は私の父です。)
①who(関係代名詞)②where(関係副詞)③whoever(複合関係代名詞)④wherever(複合関係副詞

この問題について一緒に考えよう

まず下の表をみてください。

  先行詞 後ろの文(関係詞節中の文)
関係代名詞 あり 不完全文
関係副詞 あり 完全文
複合関係代名詞 なし 不完全文
複合関係副詞 なし 完全文

 

それでは表を見ながら、問題の空欄に何が入るか考えてみましょう。

空欄の前に「The man」があるので、「先行詞あり」ですね。

この時点で、③と④は消えます。

次に後ろの文を見てみると、「is speaking(V) there(M)」で主語が欠けているので不完全文(文型を満たしてない)ですね。

先行詞あり、後ろの文が不完全文」ということなので②は消えて、①が答えになります。

「先行詞」と「後ろの文」という2つの視点でみれば、関係詞の問題はパズルのように解ける

いかがでしょう。

関係詞の問題がものすごく簡単に見えたのではないでしょうか。

関係詞の単元の本質はそれぞれの関係詞の「先行詞」と「後ろの文」の決まりを覚えることです。

それさえ覚えていればこのようにパズルのように解けるようになる単元なのです。

もちろん、それぞれ注意点や細かいポイントはありますが、このような視点を持って関係詞の学習を進めるようにしてください。

そして、実際に問題を解く際にも「先行詞」と「後ろの文」という2点に着目して、解くようにしてください。

決して、感覚や雰囲気、訳などを判断材料として使わないようにしましょう。