分詞とは
動詞の働きを持つ形容詞で、準動詞の一種です。
ex) The man standing alone in the corner (あの角に一人で立っている男性)
↑「standing〜」が名詞「the man」を修飾している。
※通常の形容詞同様、分詞が1語の場合は名詞の前に置きます。
ex) standing man
分詞の働き
分詞は形容詞と副詞の働きをします。
»形容詞と副詞の働きについてはこちらで詳しく説明しています。
副詞の働きをする場合は、分詞構文と呼びます。
ちなみに、名詞の働きをするものを、「動名詞」と言います。
分詞の働き
①形容詞の働き(名詞修飾, C)
②副詞の働き(=分詞構文)
参考)動名詞の働き
名詞の働き(S,O,C、前置詞の後ろ)
分詞の意味
分詞は「Ving」か「Vp.p.」の形で表されます。
Vingは「している」「する」といったような、進行的・能動的な意味を持ちます。
Vp.p.は「〜される」「〜した」といったような、受け身、完了を表す意味を持ちます。
分詞の意味
Ving:「〜している」(進行):「〜する」(能動)
Vpp:「〜される」(受け身):「〜した」(完了)
VingかVppか(使い分け)
VingとVppかの判断は、分詞の意味上の主語との関係をみましょう。
能動的であれば「Ving」、受動的であれば「Vpp」です。
The man standing alone in the corner(その角に一人で立っている男性)
↑「The man」が準動詞「standing」の意味上の主語。「The man」が「standing」している(能動)ので、準動詞は「Ving」。
意味上の働き | S | V | M |
The man | standing | alone in the corner | |
また、「第13講 受動態の基本」で話したように、受け身の形をとれるのは他動詞のみです。
自動詞は「Vp.p.」の形を取れません。
テーマ75:意味上の主語との能動関係で、進行か受け身かを判断
①stands ②standing ③are standing ③stood
まず、準動詞の意味上の働きをとってみます。
standの意味上の主語はThe manはstandする側ですので、能動的な意味を持つ「V ing」が空欄に入ります。
このように意味上の主語との関係で、「Ving」か「Vpp」かを考えてみましょう。
文法的な見方としてstandは自動詞なので、分詞として使うなら「Ving」の形になります。(文法問題を解く際にはこちらの考え方の方が重要!!)
「Vpp」の形はとれません。①③は文型として成立しない(説明は省きます。文構造をとってみてください)ので、答えは②です。
意味上の働き | S | V | M | M | ||
The man | standing | alone | in the corner | is | my father | |
文構造 | S | V | C | |||
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テーマ76:意味上の主語との能動関係で、進行か受け身かを判断②(自動詞と他動詞を意識して)
①writing ②is writing ③written ④write
意味上の働きを見ると、準動詞の意味上の主語「a letter」はwriteされる側ですので、「Vpp」の形ですね。
これでもわかるのですが、皆さんに身につけて頂きたい考え方は以下です。
writeは他動詞ですが、空欄の後ろをみるとOがありません。
他動詞は必ず目的語をとるので、①②④は不可となります。
受け身にするとOが1つ減る(だから他動詞のみ)ので、③「written(Vpp)」が正解だとわかります。
自動詞だから受け身が不可、またその逆も、英文法をやる上ではかなり使う視点ですので、普段から意識してみてください。
意味上の働き | S | V | M | ||
I | received | a letter | written | one week ago. | |
文構造 | S | V | O |