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これがわかっていないと英文は読めない。文の要素SVOCM【英文読解】

文の要素が果たす役割は5種類。SVOCM

英文を構成する要素は主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)、修飾語句(M)の5つに分けることができます。

SVOCMとは、語や語句、節が文中でどのような役割(働き)をするかを表したものです。

文中の語は必ずいずれかの要素に分類することができます。

主語(S)

文中で「誰が」「何が」「誰は」「何は」の役割を担います。

My mother is beautiful. (私の母は綺麗だ。)

動詞(V)

動作や状態を表す役割を担います。

I bought a book yesterday.(私は昨日、本を買いました)

目的語(O)

動詞が表す動作の対象です。

I bought a book yesterday.

☝「(V)bought」の対象は「a book」ですね。

つまり、「(V) bought」の目的語(O)が「a book」です。

補語(C)

動作の対象であり、主語や目的語を説明する役割を担います。

「主語=」「目的語=」の関係が成り立ちます。(「補語」=「S」 or「O」)

My mother is beautiful(C). (私の母は綺麗だ。)

☝「beautiful」は「is(V)」の対象になっていて、「My mother(S)」と「=」の 関係になっています。【母=綺麗】

My mother made(V) me(O) happy(C).(母は私を幸せにした。)

☝「happy」は「made(V)」の対象になっていて、「me(O)」と「=」の関係に なっています。【私=幸せ】

修飾語句(M)

文の説明をする役割を担います。

Mはそれ自体が無くても文章が成立するのが特徴です。(文の骨格にはならない。)

I bought a book (yesterday).

I bought a book(at store).

☝下線部は「I bought a book」という文を説明しています。仮に、これらが無くても文は成立していますね。

品詞が担うことができる文の要素(重要!)

品詞によって、文中で担うことができる役割が異なります

例えば、S(主語)として使えるのは、名詞か代名詞のみです。副詞や動詞、形容詞を主語として用いることはできません。

以下に、それぞれの品詞が担うことができる文の要素についてまとめています。軽視されがちですが、非常に重要です。

これを押さえていなければ、英文法も英文読解も、絶対に上達しません。

必ず押さえてください。

なお、品詞の種類をイマチチ理解していない、という人は、先に「これだけは押さえておきたい。品詞の種類と文中での役割まとめ」に目を通してください。

Sになれるのは…名詞と代名詞

Oになれるのは…名詞と代名詞

Cになれるのは…名詞と形容詞

Mになれるのは…形容詞と副詞

品詞担うことのできる文の要素
名詞
S/O/Oになる。②前置詞のOになる。
形容詞①名詞を修飾(M) ②Cの役割
副詞Mになる。基本、名詞以外を修飾(例外はあり)
前置詞<前置詞+名詞>=形or副の働き(M)

Mについての重要事項(形容詞と副詞の違い)

文の要素として、Mの役割を果たすことができる品詞は、形容詞と副詞の二つでしたが、形容詞と副詞の違いについて、説明しておきます。

形容詞と副詞の違い、厳密にいえば様々ありますが、大学受験においては、「名詞を修飾するか、名詞以外を修飾するか」を両者の違いと捉えて問題無いです。

名詞を修飾するのが形容詞、名詞以外を修飾するのが副詞です。


形容詞と副詞の違い

形容詞・・・名詞 修飾
副詞・・・名詞以外 修飾


Vについての重要事項(自動詞と他動詞)

自動詞と他動詞の違いは、「目的語を必要とするかしないか」です。

自動詞は、目的語を必要としません。自動詞を使って目的語のような要素を作りたい時には、前置詞を使います。

対して、他動詞は、目的語を必要とします。目的語が無ければ文として成立しません。他動詞は、必ず目的語をとるということを押さえておいてください。


Vについて(自動詞と他動詞)

自動詞・・・Oをとらない / 前置詞と共に
他動詞・・・必ずOをとる


他動詞は必ず目的語が必要

例)I go.・・・◯
I visit.・・・× ←Oが無い

「go」は自動詞なので、上記の文でOKです。

対して、「visit」は他動詞なので、目的語をとる必要があります。

目的語が無ければ、文として成立しません。(つまり、上記のような文はあり得ない)

I(S) visit(V) the hospital(O).のように、必ず目的語をとります。

自動詞で目的語をとる場合には、前置詞を伴う

上記の例で、goを使って、病院に行きたい(goの後ろに名詞を置きたい)場合には、

I(S) go(自V) (to the hospital)(M).

このように、必ず前置詞を伴う必要があります。