世界史・日本史といった社会科目では、用語の意味や、用語そのものを知識として、インプットしておく必要がある。
その対策として、一問一答を用いた学習が非常に効果的だ。ネオリック先進塾でも社会科目の学習の一環として一問一答での学習を推奨している。
ここでは、一問一答を用いた効率的な学習方法、用語の暗記方法についてご紹介する。
なお、必ず流れを理解してから用語の暗記に入ろう。ここで紹介する学習手順は、既にある程度の流れが頭に入っている前提で組んでいる。世界史・日本史の学習方法に関しては、「【世界史 | 日本史】歴史の勉強の基本 | 流れの理解→用語暗記」でご紹介しているので、まだ読んでいない人は読んでおこう。
学習手順
まず、1日の範囲を決めよう。
範囲を決めたら、以下①〜⑥の手順で、一問一答の暗記に取り組もう。
① 答えを隠しながら、問題文を読み頭の中で解答していく。
厚紙やカードを使って、答えを隠しながら、頭の中で解答していこう。
なお、ノートに書いたりして解答する必要は無い。
答えられるかどうかをチェックするだけで良い。
② 解答できなかったものや、間違えたものを鉛筆でチェックする。
手順①で、頭の中に答えが浮かばなかった問題や、間違えてしまった問題に鉛筆でチェックを入れよう。
③ チェックした問題を、全て正答出来るようになるまで繰り返す。
ここでも、ノートに書いたりする必要はない。手順①の要領で、カードか何かで答えを隠し、頭の中で解答していこう。
チェックが付いた問題全てを正答できるようになるまで繰り返そう。
④ 次の日に、チェックがついた問題をもう一度解く。この際、解答できなかった問題には付箋を貼る。
次の日に、鉛筆でチェックがついた問題(手順2でチェックした問題)をもう一度解こう。
手順3で一度暗記しているが、1日経っているので正答できない問題もあるはずだ。
この際に解答できなかった問題には付箋を貼ろう。
⑤付箋を貼った問題を、正答できるようになるまで、繰り返す。
付箋を貼った問題を正答できるようになるまで繰り返そう。
手順3で一度暗記しているので、比較的スムーズに暗記できるはずである。
⑥新たな範囲に進む。
付箋を貼った問題を全て正答できるようになったら、次の範囲に進み、手順①〜⑤を実践しよう。
復習のポイント
チェックがついた問題は1週間に一度、付箋のついた問題は3日に一度は復習するようにしよう。
なお、復習の際にもノートに書いたりする必要はなく、手順①の要領で取り組めば大丈夫である。
ノートに書いたり、漢字を覚える作業は月に一度タイミングを見て取り組めば十分である。どうしても覚えにくい漢字に関しては、受験直前に時間をとって徹底的に詰め込もう。
まずは、用語の意味や概念の理解・暗記が最優先である。そして、暗記においては何度も頭で再生することがもっとも効果的だ。
全体のポイント
わからないところがあれば、すぐに理解本に戻るようにする。
手順①、③、⑤で、分からないところがあれば、すぐに理解本に戻り、用語の意味や流れを確認しよう。
- なぜその解答になるのかが分からない
- その用語の意味が分からない
のであれば、暗記しても意味がないからだ。
手順①で、解答後すぐに答えを確認するようお願いしたのはそのためである。
理解本を確認しても、分からない場合には、教科書を見るか、ネットで調べてみよう。
ただ、理解本に記載されていないような知識については、割り切って暗記してしまう方が効率が良い場合が多い。
一つの詳細知識を深追いしすぎないように注意したい。
1ヶ月か2ヶ月に一度、リセットし、手順①〜⑥を繰り返し、チェックや付箋を更新する。
1ヶ月か2ヶ月に一度、手順①〜⑥で一問一答に取り組み、チェックや付箋を更新しよう。
そうすれば、復習の負担が軽くなり、学習が効率化される。
鉛筆でチェックするようお願いしたのは、このためである。ボールペンなどでチェックしてしまうと後で消せなくなるので、注意。