難関大への登竜門

第4文型から第3文型に書き換える際に使用する前置詞について

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ここでのポイント

第4文型(例 I(S) bought(V) him(O) a bike(O).)の文を、第3文型(例 I(S) bought(V) a bike(O) for him)に書き換える際に、動詞(上記の例 bought)によって使える前置詞が決まっています。

例えば、buyはfor、giveはto…という具合で。

  • 第4文型から第3文型に書き換える際に、動詞によって、どの前置詞を使うかを覚えること
  • そもそも書き換えることができない動詞(第3文型の形をとれない)を覚えること

以上がここでのポイントです。

第4文型→第3文型の書き換えの例と注意すべきポイント
I (S) bought(V) him(O) a bike(O). 【第4文型】「私は彼にバイクを買ってあげた」
→ I(S) bought(V) a bike(O) for him 【第3文型】
注意すべきポイントは、第3文型に書き換えた際に使用する前置詞です。 主に「to」か「for」のどちらかを使用しますが、動詞によってどちらの前置詞を使うかを押さえておく必要があります

第4文型SVOO→第3文型SVO

一人でできる → for

相手が必要 → to


テーマ9:第4文型→第3文型 【forを使う動詞】

問9)I bought him a bike. 「私は彼にバイクを買ってあげた」
  →I bought a bike ( ) him.
①to ②for ③of ④from
答え:②
一人でできる行為=forを使う。

第4文型(SVO1O2)の形をとる動詞を第3文型(SVO2前置詞 O1)で使う場合、使用できる前置詞が決まっています。

「bought」は前置詞「for」を使うので、答えは②です。ここは覚えておかないと解けないので、暗記して欲しいのですが、「to」を使うか「for」を使うかを見分ける法則があります。

それは、「for」を使う動詞は「一人でできる行為(O2がなくても成立する)」、「to」を使う動詞は「相手が必要な行為(O2がなければ成立しない)」であることが多いということです。

下に「for」を使う動詞をまとめていますが、ほとんどが「一人でできる行為」であることに気づくと思います。

なので、下のまとめを暗記するというよりも、基本的には「一人でできる行為」=「for」と覚えておき、例外のみを暗記するという具合に進めてください。

第4文型(SVO1O2)→第3文型(SVO)で、前置詞「for」を使う(S+V+O2+for+O1)動詞

buy(買う), cook(料理する), get(手に入れる), order(注文する), make(作る), spare(とっておく), save(とっておく), leave(残しておく), choose(選ぶ), call(~を呼ぶ)

テーマ10:第4文型→第3文型 【toを使う動詞】

問10) I gave her the ring. 「私は彼女に指輪を買ってあげた」
  →I gave the ring ( )her.
①to ②for ③of ④from
答え:①
相手が必要な行為=toを使う。

「give」は第3文型で前置詞「to」を使う動詞です。

相手が必要な行為はtoを使います。

「give」は相手が必要な行為ですよね(与える物と相手が必要)。だからtoを使います。

下には「to」を使う動詞をまとめています。

第4文型(SVO1O2)→第3文型(SVO)で、前置詞「to」を使う(S+V+O2+to+O1)動詞

lend(貸す), tell(話す), teach(教える), do(もたらす), write(書く), promise(約束する), deny(与えない、拒否する), afford(与える), give(与える), allow(与える), take(持って行く), owe(借りている), offer(提供する), bring(持ってくる), leave(任せる), permit(~するのを許す), force(~するのを強制する), compel(~するのを強制する), enable(~するのを可能にする)

「一人でできる=for、相手が必要=to」の考え方

余談ですが、「for」って「~のために」みたいなイメージがありませんか?

一人でもできるんだけど、今回はあなたの「ために」しましたってニュアンスでforを使う。

そんなイメージがあるから、一人でできる行為は「for」なのかなとも考えられますね。

反対に「to」は目的が決まっていたり、初めから相手ありきな感じがしますよね。

テーマ11:第4文型→第3文型への書き換えができない動詞

例文:I envy (V) him (O1) his luck (O2).(彼の幸運を羨む)
→ I envy his luck (O2) 前置詞 him (O1) ×

そもそも、第4文型→第3文型への書き換えができない動詞があります。

上記の例文を見てください。envyは書き換えができない動詞です。

注意して欲しいのが、あくまでも第4文型(SVOO)から第3文型への書き換えができないという話で、第3文型の形をとれないということではありません。勘違いしやすいポイントです。

【第3文型】He envied my success.(彼は私の成功を羨んだ。)

SVO1O2でO1とO2の書き換えができない動詞

envy, forgive, cost, save, spare, wish