予習問題を解いたあとに、この記事を読むことで、英文法概念に対する理解が深まります。その後、お手持ちの英文法問題集で、知識を固めましょう。
ここでのポイント
過去形のイメージを掴んでください。
後述する「過去形=遠いこと」というイメージは後々(特に助動詞の単元で)重要になってきます。
しかし、【時制】の単元においては、過去形が出題されるポイントは限られています。
【時制】の文法対策に限っては、どういう場面で過去形が使われるかということを把握しておけば十分です。
時制の単元における文法問題対策として、押さえておいてほしいポイントは、過去を表す語句がある場合は過去形を使うという点です。
時制の単元で押さえておくべき過去形についての知識
まずは、試験対策です。
時制の単元で、過去形について押さえておいてほしい知識は二つだけです。
テーマ20:過去を表す語句は過去形と一緒に
①have eaten ②ate
「yesterday」という過去を表す語句があるので、過去形を使います。
もし、yesterdayという語が無ければ、「I have eaten pizza」と過去完了を使っても大丈夫です。ちなみに、この場合は「ピザを食べた」という経験を表してます。
過去を表す語句
過去形を使う。
(現在完了と過去完了は使えない)
●過去を表す語句
〜ago, last〜, when〜, yesterday
テーマ21:過去を表す語句があっても、sinceがあれば現在完了
①knew ②have known ②had known
「since」は「〜から」という意味です。
数年前から、現在までの期間を表しているわけですから、現在完了ですよね。
「ago」という過去の語句が含まれていますが、この場合は「過去形」ではなく現在完了を使います。
「過去の語句があれば過去形を使う」という知識は重要ですが、「過去の語句」があるからと言って、むやみに過去形を選ぶことのないようにしてください。
現在完了形については、「現在完了形と過去完了形の違いとイメージ」を参考にしてください。
試験には出ないけど、ここが重要!過去形が表す意味
実際に入試で出題されるわけではありませんが、過去形のイメージを「過去のこと」と認識していると、後々の学習で問題が発生する可能性があります。
ここで、過去形が表す本来の意味を押さえておきましょう。
過去形=遠い形
「過去」という言葉が含まれているので勘違いしやすいですが、過去形は過去のことを表す形ではなく、本来は「遠いこと」を表す形です。
過去形=遠い形と捉えておいても問題ないくらいです。
では、なぜ過去形を使って過去のことを表すのか
それは「過去=時間的に遠いこと」だからです。
過去のことだから過去形を使うのではなく、時間的な「遠さ」を表現するために過去形を使っているのです。
ちなみに、過去形は「遠いこと」を表す形なので、過去のことを表す以外にも、敬語のような丁寧な表現や、控えめな表現をする際にも用いられます。
「目上の人→感情的に遠い→過去形」、「他人or親しくない人→遠い→過去形」という理屈です。
ここでは、過去形は本来遠いことを表す形ではあるが、それが結果的に過去のことを表しているということを覚えておいてください。
過去形のイメージ
遠いことを表す