不定詞の3つの用法
不定詞には名詞的用法、形容詞用法、副詞用法という三つの用法があります。
用法の名称から想像できるように、不定詞は名詞・形容詞・副詞の働きをすることができるのです。
これら3つの用法それぞれのポイントを押さえることが不定詞の単元のメインテーマです。
名詞的用法
例)I(S) want(他V) to study English(O).(私は英語を学びたい)
→「to study English」がwantの目的語になっている。wantは他動詞。
形容詞的用法
例)something to drink(飲み物)
→「to drink」が名詞「something」を修飾している。
副詞的用法
例)I(S) went(V) to school(M) to study English(M).(英語を学ぶために学校に行く)
→「to study English」が動詞「went」を修飾している。
上記の解説に意味がわからない、具体的には「なぜ動詞を修飾してるからって副詞的用法になるの?」といったような疑問が浮かんだ人は、名詞、形容詞、副詞それぞれの働きについての理解が足りていない可能性があります。以下のページを参考にしてください。
»「これがわかっていないと英文は読めない。文の要素SVOCM【英文読解】」
名詞、形容詞、副詞それぞれの文法的な働きについて解説しています。
不定詞の学習の進め方
準動詞の意味上の働きを意識しよう
準動詞の意味上の(S)(V)(O)(C)(M)をとることが、不定詞の基本です。
不定詞の学習をするときには、必ず準動詞の意味上の働きを意識するようにしてください。
準動詞とは
動詞以外の品詞で、動詞の働きをするもの
ex) I(S) want(他V) to study English(O).←「to study」が準動詞
不定詞学習のポイント
不定詞の知識は文法問題よりも、和訳問題や英文読解において重要です。
正確に日本語訳をつけたり、読解をするためには、文中の不定詞が、どの用法なのかを見分ける必要があります。
そして、どの用法かが分かれば、あとは、各用法の知識に従い、正しい訳をつけるだけです。
不定詞の用法を判別するために各用法の文法的ルールを押さえ、正しい訳をつけるために各用法の意味や訳し方を学ぶ、といった感覚です。
したがって、不定詞を学習する際には、
- 用法を見分けるために、それぞれの用法の文法的ルールを学ぶ
- それぞれの用法が持つ意味や訳を押さえる
以上2点を意識して取り組むとスムーズに進みます。
実際の判別方法に関しては「名詞的用法?形容詞的用法?副詞的用法?不定詞の識別方法(見分け方)」で解説しています。
それぞれの用法の解説に進む前に、一度この見分け方を見ておくと、「何を学べば良いのか」がイメージしやすいと思います。
そして、各用法について学んだ後に、もう一度、判別方法を確認してみてください。
そうすれば、不定詞の単元は、十分に習得できるでしょう。