英文解釈の学習で詳しく学ぶとは思いますが、逆接を表す接続詞は英文読解において非常に重要です。(»英文解釈の勉強法)
ここでは逆接の接続詞をまとめています。
注意すべきポイントはそれぞれの表現の品詞を押さえておくことです。
品詞によって文中での役割や、後ろの文の形が異なるので、その点を意識して品詞を押さえるようにしてください。
また「not 〜 because SV」(SVだからと言って〜ではない)という重要表現も逆接というテーマに合わせて紹介しています。
読解で幾度となく出てくる表現ですので、押さえておくようにしてください。
逆接
等位接続詞「but」「yet」
従属接続詞「although」「though」
前置詞「in spite of」
副詞「however」
テーマ114:「not 〜 because S V」(SVだからと言って〜ではない。)
例文)He is not great because he passed the examination.. (受験に合格したからと言って、彼が偉いわけではない。)
なぜ「not 〜 because S V」が「SVだからと言って〜ではない」という意味になるのかについてですが、この表現は、notが打ち消している部分に注目すると分かりやすいです。
「not」は動詞(例文ではis)を打ち消しているのではなく、because節を否定しています。
「SVだからと言って〜ではない。」と日本語訳されることが多いので、ややこしいですが、正確には「〜なのは、SVだからというわけではない」と訳すべきなのです。
例えばこの例文の場合は「彼は偉いが、それは彼が受験に合格したからというわけではない」と訳せば分かりやすいのではないでしょうか。
because節が表す「彼が受験に合格したから」という理由をnotが打ち消しているのです。
おそらく、みなさんがイメージする「SVだからと言って〜ではない。」は「〜doesn’t meanSV」が近いと思います。
Having passed the examinatioin doesn’t mean he is great.(受験に合格したことは、彼が偉いということを意味しない→受験に合格したからと言って、彼が偉い訳ではない)。
このようなイメージで「not 〜 because S V」の訳をみると、確かに「なぜこんな訳になるの?」という疑問が生まれますね。
「not 〜 because S V」は「〜なのはSVだからというわけではない(他にも理由がある)」という意味だということを覚えておいてください。
ただ、一応、入試では「SVだからと言って〜ではない。」と訳すようにしてくださいね。
見分け方について。
もちろん、「not」が通常通り動詞を打ち消す場合もあります。
notが動詞を打ち消しているのか、becauseを打ち消しているのかは日本語訳や文脈から判断するようにしてください。
例えば、He is not great because he passed the examination.(彼は偉くない。なぜなら彼は受験に合格したからだ)という訳はおかしいと言うことが分かりますね。
このように、普通に訳すとおかしくなってしまう場合に「not 〜 because S V」という構文を思い出し、「SVだからと言って〜ではない。」と訳すようにしてください。
not 〜 because SV
SVだからと言って〜ではない
(〜なのは、SVだからというわけではない)