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「if not」との違いに注意! 文法問題頻出の接続詞unlessの例文と解説

テーマ111:unless「もし〜でなければ」→「〜を除けば」

問3)I’ll be surprised (  )an accident. He drives too fast.(トムがもし事故に遭わなければ、私は驚くだろう。彼はスピードを出しすぎる。)
①if Tom doesn’t have ②if Tom has ③unless Tom has ④unless Tom doesn’t have
答え:①
ポイント:unlessが導くSVは「例外を導く唯一の条件」。ifとの違いに注意。

これは有名な問題です。①と③で迷わせる問題です。

①の「if Tom doesn’t have an accident」も③の「unless Tom has an accident」も日本語訳は「もしトムが事故に遭わなければ」になります。

答えは①のifですが、なぜ③のunlessがダメなのか

①のifを使った「もしトムが事故に遭わなければ」は「トムが事故に遭わなかった場合は」という単なる仮定を表していますが、③のunlessを使った「もしトムが事故に遭わなければ」は「トムが事故に遭わない限りは」というように原則に対して例外を示す表現になっているのです。

例えば、unlessは「もし水につけなければ、これは壊れません。」というような表現で使われます。

この表現は単に「水につけない場合はこわれません」ということを伝えたいわけではなく、「通常は壊れないのだけども、水につけた時に限っては壊れますよ」ということを伝えていますね。

つまり原則(壊れない)に対して、その例外(壊れる時)の条件(水につける)を示しているわけです。

unlessはこのような「普段は〜だけども、…(例外)に限っては〜ではありません」という意味での「もし〜でなければ」を表すのです。

もし、問題文で③を選ぶと「普段は驚いているのだけども、トムが事故に遭った場合に限っては私は驚きません」「原則=私は驚いている。例外=彼が事故る」となり、普段は常に驚いているのに、彼が事故った時のみピタッと驚きが止むという変な人になってしまうのです。

unlessは「〜でなければ」と訳されることが多く、ifを使った否定文と混同してしまう受験生が多いので、この説明をしましたが、「〜の場合を除いて」や「〜を除けば」「〜でない限り」と訳せば、上記の説明は不要です。

ややこしければ「〜を除けば」と覚えておきましょう

ifの例

I’ll be surprised if Tom doesn’t have an accident. He drives too fast.
(もしトムが事故に遭わなければ私は驚くだろう)

仮定「トムが事故に遭わなかった場合」→私は驚く

ifは「もしトムが事故に遭わなかった場合には、私は驚くだろう」という単なる仮定を表している。

unlessの例

I’ll be surprised unless Tom has an accident. He drives too fast.
(トムが事故に遭う場合を除いて、私は驚くだろう)
= I’ll be surprised except when Tom has an accident. He drives too fast.

原則「私は驚く」

例外(驚かない時)「トムが事故に遭った場合」

unlessは「普段は驚いているのだけども、トムが事故に遭った場合に限っては驚かない」という意味を表している。


unless「もし〜でなければ」「〜を除けば」「〜でない限り」

S V unless S V’
↑原則   ↑例外を導く唯一の条件

=「except if」, 「except when」