予習問題を解いたあとに、この記事を読むことで、英文法概念に対する理解が深まります。その後、お手持ちの英文法問題集で、知識を固めましょう。
ここでのポイント
第4文型の英文でO2を主語に受動態を作る際に、どの前置詞を使うか。ということが試験ではよく問われます。
どの前置詞を使うか。ということですが、第4文型を第3文型に書き換えた場合に使用する前置詞、を使います。
そして、to型動詞は、O1・O2のどちらを主語にする場合にも、受動態を作ることができますが、for型動詞は、O1を主語に受動態を作ることができません。
こちらも、試験で狙われやすいポイントです。
»わかりにくいですね。下に例を記載してありますのでご安心を。
「to型、for型」という言葉がピンとこない人は「第4文型から第3文型に書き換える際に使用する前置詞について」を先に読んでください。
ここでは、
- 第4文型の英文をO2を主語にして受動態を作る際には、第4文型を第3文型に書き換えた場合に使用する前置詞(forかto)を使う
- for型の動詞はO1を主語に受動態を作ることができない
という2点を押さえましょう。
to型のVの例
I gave her(O1) the ring(O2). (to型のV)
【O2が主語】 The ring was given to her by me. ←「to」を使う。
【O1が主語】 She was given the ring by me.
for型のVの例
I bought him(O1) a bike(O2). (for型のV)
【O2が主語】A bike was bought for him by me. ←「for」を使う。
【O1が主語】He was bought…(×)→O1を主語に受動態、できない。
「to型、for型」という言葉がピンとこない人は「第4文型から第3文型に書き換える際に使用する前置詞について」を先に読んでください。
第4文型の受動態
第4文型の受動態
O2を主語に→第3文型に直して前置詞を確認。
テーマ30:【第4文型の受動態でO2を主語にする場合】前置詞に注意する。
→The ring was ( ) her by me.
①given ②given to ③given for
「第6講 第4文型から第3文型への書き換え」では、第4文型→第3文型の書き換えの際に前置詞toを使う動詞とforを使う動詞があるというお話をしましたね。
第4文型の受動態でO2を主語にする場合には、第3文型に書き換えた際の前置詞を使用します。
慣れないうちは、以下のように、一度第3文型に書き直して前置詞を確認してみてください。
問4の場合
I gave (V) her (O1) the ring(O2).
→(giveはto型なので…)I gave the ring to her.
→(これを受動態に書き換えると…)The ring was given to her by me.
問5の場合
I bought(V) him(O1) a bike(O2).
→(buyはfor型なので…)I bought a bike for him.
→(これを受動態に書き換えると…)A bike was bought for him by me.
テーマ31:第4文型の受動態でO1を主語→to型のみ。for型はできない。
giveは第4文型から第3文型に書き換える際に前置詞「to」を使用する動詞です。
このようなto型の動詞の場合は、例題のようにO1を主語にして受動態を作ることができます。
【O1を主語にした受動態】
ex) I gave(V) her(O1) the ring(O2). → She was given the ring.
しかし、for型の動詞の場合、O1を主語にして受動態を作ることができません。
ex)I bought(V) him(O1) a bike(O2) .
→【O2を主語】A bike was bought for him by me. (◯)
→【O1を主語】He was bought ….(✖️)
第4文型の受動態
for型のV = O1を主語にできない
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