予習問題を解いたあとに、この記事を読むことで、英文法概念に対する理解が深まります。その後、お手持ちの英文法問題集で、知識を固めましょう。
ここでのポイント
使役動詞(make,have,let)の補語に当たる部分は「原型V」を使う、ということを習ったはずですが、受動態では「to不定詞」を使います。
入試では頻繁に狙われるポイントです。
ここでは、知覚動詞と使役動詞を受動態で使う際には「to不定詞」が復活する、ということを押さえましょう。
»「復活」という表現がピンとこない人は「使役動詞は、なぜto不定詞を補語にできないのか」を参考にしてください。
使役・知覚動詞の受動態 | toの復活
使役・知覚動詞
【能動態】V + O + 原型V → 【受動態】O is V.pp to 原型V
知覚動詞とは
人や物の動作を見たり聞いたりしたことを表す動詞。(see, watch, listen to, feel, smellなど)
使役動詞と同じく、通常は補語に当たる部分を「原型V」で表しますが、受動態で使う際には「to 不定詞」が復活します。
I heard (V) him (O) play the piano (C). 「私は彼がピアノを弾いているのを聞いた。」
→He was heard to play the piano by me.
toの復活
『原型不定詞について | 使役動詞は、なぜto不定詞を補語にできないのか』では、使役動詞make,have,letの補語が「to不定詞」ではなく「原型V」の形であることを説明しましたね。
理由は、あまりにもよく使われるので、もともと「to不定詞」だったものの「to」が省略されたからでした。
しかし、使役動詞が受動態で使われると「to」が復活します。
理由は、「使役動詞の受動態はあまり使われないから」です。
あまり使われないからtoが無くならなかったと覚えておきましょう。
テーマ29:使役・知覚動詞の受動態の補語は「to 不定詞」
①cook ②to cook ③cooked
問題の文を能動態に直すと、
I made my mother cook breakfast.
と、なりますね。
補語の部分(cook)が原型Vで表されることは「第4講 使役動詞の重要点」で説明した通りです。
しかし、受動態になると「to」が復活します。
ここが狙われるポイントです。
使役動詞、知覚動詞の補語は受動態では「to」を使うということを覚えておいてください。