難関大への登竜門

比較の基本-原級。「A as – as B」は「(-という点で)A≧B」

テーマ117:原級「A as ー as B」

問1)正しい方を選んでください。
Takashi:170cm Yumi:171cm
①Takashi is as tall as Yumi is. ②Yumi is as tall as Takashi is.
答え:②
ポイント:「A as ー as B」は「(ーという点で)A ≧ B」

学校では「as〜as」を「同じくらい」と訳すように習ったと思います。

なぜ、’同じ’と言い切らず、同じ’くらい’と言うのでしょうか。

それは「as〜as」は全く同じという意味ではないからです。

実は小さいながらも少し差があるのです。

「A as tall as B」だとすれば、「AとBの差は小さいが、少しAの方が大きい」というニュアンスが含まれています。

つまり、「as 〜 as」が表す比較の度合いは「=」ではなく「ということです。

これが比較の学習においては基本になるので、必ず押さえておいてください

そして、asとasの間には、比較の基準が入ります。

「A as tall as B」の場合は、「(tall背の高さという点で)A ≧ B」となるのです。

二つ目のasは様態のas「〜のように」

補足ですが、二つ目のasは「〜のように」を意味する様態のasです。

つまり、省略が起きています。

「Yumi is as tall as Takashi is (tall).」のtallが省略され、「Yumi is as tall as Takashi is.」になっています。


原級

A as ー as B
「(ーという点で)A ≧ B

→同じくらい


テーマ118:「A not as ー as B」

問2)次の文を日本語訳してください。
Yumi is not as young as she looks.
答え:ユミは見た目ほどは若くはない。
ポイント:「A not as ー as B」は「(ーという点で)A < B」

「not」がない状態だと、「Yumi is not as young as she looks.(ユミは見た目と同じくらい若い)」となるので、「彼女の若さは見た目と同じではない」と訳した方もいるのではないでしょうか。

それは間違いです。

A as ー as B「A ≧ B」に否定の意味を持つnotが加わることで、不等号の向きが変わり、「A < B」となるのです。

問題文では「(youngという点において)Yumi is < she looks」となるのです。

したがって「ユミは見た目ほどは若くはない」となります。

ちなみに、Yumi is not so young as she looks.のように、一つ目の「as」の代わりに「so」を使うことも可能です。

asを使ってもsoを使っても同じ意味です。


原級の否定

A not as ー as B
「(ーという点で)A < B」←不等号の向きが変わる

→AはBほどーではない