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接続詞asの用法と識別方法、前置詞asとの見分け方を分かりやすく解説

asといえば、「〜として」という前置詞のイメージを持っている人が多いとおもいます。

実はasには接続詞の用法があり、接続詞のasには複数の意味があります。

それが英文読解において受験生を苦しめます。

ここでは、接続詞asが持つ複数の意味を押さえると共に、長文でasが出てきた際にasの意味の識別できるようにその方法を押さえるようにしてください。

前置詞のasと接続詞のasの見分け方

後ろに何がきているかで判断してください。

後ろに名詞がきていれば、前置詞。SVを含む節がきていれば、接続詞です。


前置詞asと接続詞asの見分け方

後ろが名詞前置詞
後ろがSV接続詞


テーマ116:接続詞asの用法

接続詞なので、後ろの文が完全文であることに注意しましょう。

なお、Ⅴの「譲歩」については形が独特なので、「この形の場合は譲歩」という具合で、慣用表現のように押さえてしまった方が覚えやすい。

Ⅰ 理由「〜なので


例)As I have a car, I will go to your home by car.(私は車を持っているので、車であなたの家に行きます。)

Ⅱ 時「〜のとき


例)She arrived just as I was leaving.(私が出かけようとしていた時に、彼女がちょうど到着した。)

Ⅲ 比例「〜につれて


例)As he grew older, he became humble.(年をとるにつれて、彼は謙虚になった。)

Ⅳ 様態「〜のように


例)You should do as you was told.(あなたは言われたようにするべきです。) 

as節に注目してください。

「you was told」となっていますが、本来は「you was told to do」ですね。

この用法は、例文のようにas節中の語句が省略されることが多いです。

もちろん接続詞ですので、元の文は完全文であることは忘れないでください。

なお、様態の用法ではほとんどの場合に省略が起こるので、英文を読む際には便宜上、asの後ろが不完全文なら様態のasと認識しておいてください。

少しでも識別の助けになると思います。

Ⅴ 譲歩 ①「〜だが」②「〜なので」


例)Tired as he was, he went on working.(疲れていたのだが、彼は働き続けた。)

例文のように本来はasの節中(asの後ろ)にあるはずの語がasの前に出てきた場合、譲歩の意味を表します。

訳し方は二つありますが、基本的には「〜だが」という譲歩の意味で訳すので、こちらを押さえてください。

例文の場合、元の文が「As he was tired,」で、as節中の「tired」がasの前に出てきた形ですね。

また、asの前に出てくる品詞が名詞の場合には、名詞は無冠詞だということに注意してください。

ex)Child as he is, 〜(彼は子供なのに、)
無冠詞であることに注意


譲歩のas

形 / 副 / 名 + as SV 

①「〜だが
②「〜なので」
※asの前が名詞の場合は無冠詞



asの識別