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入試では形を問う問題が頻出。仮定法未来の意味と2つの形を解説。

仮定法未来とは

未来または現在において、実現可能性が極めて乏しい仮定の内容を表す文法です。

日本語では「万が一…」や「仮に…」といった訳がなされます。

「万が一宝くじが当たったら、ベンツを買おう」といった具合です。

仮定法未来は以下で説明するように「If S should V, S 助V(または助V過去) + 原型V」と「If S were to V, S 助V過去形 原型V」の二つの形があります。

そのどちらも実現可能性が極めて低い(ゼロに近い)ことを仮定するときに使われます。

しかし、入試において注目すべきポイントは、その訳や意味よりも、です。

形を問う問題が頻出です。

仮定法未来がそれぞれどのような形で表されるのか。そこを押さえましょう。

仮定法未来の英文法問題対策として押さえるべき頻出ポイント

テーマ61:【仮定法未来】「万が一」(限りなくゼロに近い仮定の話)

問6)If she (  ) come back, I would tell her that I love her.「万が一、彼女が戻ってきたら、彼女に愛していると伝えよう」
①should ②shall ③would ④might
答え:①
ポイント:if節中にshouldを使う。主節の助Vは現在形でも過去形でも構わない。

仮定法未来では実現可能性が低い未来または現在の仮定を表すことができます。

その概念と過去形の本質を知っていればなんとなく感覚で訳せるかもしれませんが、入試においては、実現可能性の度合いよりも、仮定法未来の形に注目してください。

「If S should V, 【命令文】or【S + 助V(or 助V過去形) +原型V】」の形で仮定法未来を表すことができます。

If節中にshouldを用いることと、主節の助Vは過去形でも現在形でも構わないということを押さえておきましょう。

日本語訳に関しては「万が一」で統一しても問題ないです。


「万が一」【仮定法未来】

「If S should V, 【命令文】or【S + 助V(or 助V過去形) +原型V】」


【主節が命令文の例】
If you should need my help, just let me know.(万が一助けがいるなら、すぐに知らせてね)

テーマ62:【仮定法未来】「仮に」(実現可能性の度合は様々なので、「仮に」で統一)

問7)次の英文を和訳してください。
If my father were to have a big illness, I would need to work very hard to get money.
答え:仮に私の父が大きな病気にかかったら、私はお金を稼ぐために必死に働く必要があるだろう
ポイント:if節中に「were to」を使う。主節は「助V過去形+原型V」。

「were to」を使って仮定法未来を表現することができます。

If S were to V, S 助V過去形 + 原型V」の形を押さえてください。

また、仮定法未来は実現可能性の低い未来または現在の仮定を表現すると説明しましたが、「were to」は「should」を使う仮定法未来と比べて実現可能性が低いこともあればそれほど低くはない時もある、つまり様々な度合いの仮定について表すことができる表現なので、日本語訳は「仮に」で統一しましょう。

なお、前述ですが入試においては実現可能性の度合いについてまで問われることは無いので、やはり「were to」に関してもその形に注意しましょう。

「should」を用いた仮定法未来と「were to」を用いた仮定法未来の比較ポイントは主節の形が異なることです。

確認しておいてください。


「仮に」【仮定法未来】

「If S were to V, S 助V過去形 + 原型V