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不定詞か動名詞か【一方しか目的語にできない or どちらかで意味が変わる】動詞

これまで、名詞の役割を持つ準動詞(「不定詞の名詞的用法」と「動名詞」)を紹介してきましたが、どちらも動詞の目的語になることができましたね。

実は、不定詞のみを目的語としてとれる動詞と、動名詞のみを目的語としてとれる動詞、そしてどちらも目的語としてとれるが不定詞か動名詞かで意味が変わる動詞というものが存在します。

そして、これらの動詞を覚えておく必要があります。

一応、見分け方や覚え方の基準となる考え方はあり、この記事でもご紹介しますが、結局のところ暗記をしてもらう他ない(それが一番早いし確実)です。

準動詞もいよいよ大詰めです。頑張りましょう。


まだ読んでいない人は参考にしてね。
»不定詞の名詞的用法についての解説はこちら
»動名詞についての説明はこちら


不定詞か動名詞か、どちらを目的語にとる動詞なのかを考える基準(考え方)

不定詞のみを目的語に取る動詞は「未来志向・積極肯定的・一般的」な意味を持つ動詞が多く、動名詞のみを目的語に取る動詞は「過去志向・消極否定的・個別具体的」な意味を持つ動詞が多いです。

全ての動詞に当てはまるわけではないですが、多少は暗記の助けになるとは思います。

後述するまとめと見比べて、当てはまっているかどうか試してみてください。


不定詞のみを目的語に取る動詞

未来志向
積極肯定的
一般的



動名詞のみを目的語に取る動詞

過去志向
消極否定的
個別具体的


不定詞のみを目的語にとる動詞

hope to V(Vすることを望む),learn to V(Vするようになる),manage to V(なんとかVする),mean to V(Vするつもりだ),offer to V(Vすると申し出る),pretend to V(Vするふりをする),agree to V(Vすることに同意する),determine to V(Vすると決意する),promise to V(Vすると約束する),seek to V(Vしようと努める),decide to V(Vすると決める),expect to V(Vするつもり),refuse to V(Vするのを拒否する),wish to V(Vしたい),desire to V(Vしたい),hesitate to V(Vするのをためらう),resolve to V(Vするを決心する),demand to V(Vすることを要求する)

動名詞のみを目的語にとる動詞

escape Ving(Vするを免れる),excuse Ving(Vするのを許す),finish Ving(Vするのを終える),fancy Ving(Vするのを想像する),give up Ving(Vするをやめる),mind Ving(Vするを嫌がる),miss Ving(Vし損なう),postpone Ving(Vするのを延期する),put off Ving(Vするのを延期する),admit Ving(Vするのを認める),consider Ving(Vするのを考える),risk Ving(敢えてVする),stand Ving(Vするのを我慢する),appreciate Ving(Vすることを感謝する),deny Ving(Vすることを拒否する),resist Ving(Vすることに抵抗する),suggest Ving(Vすることを提案する),avoid Ving(Vすることを避ける),enjoy Ving(Vすることを楽しむ),practice Ving(Vすることを練習する),quit Ving(Vするのをやめる)

不定詞と動名詞で意味が異なる動詞

【mean】

to V(Vするつもりだ

Ving(Vすることを意味する)

【go on】

to V(さらに続けてVする

Ving(Vし続ける

【stop】

to V(Vするためにとまる

Ving(Vするのをやめる

【try】

to V(Vしようとする

Ving(試しにVしてみる

不定詞が「未来」動名詞が「完了」を意味する

【forget】

to V(Vするのを忘れる

Ving(Vしたことを忘れる

【remember】

to V(Vするのを覚えている

Ving(Vしたことを覚えている

【regret】

to V(Vするのを残念に思う

Ving(Vしたことを後悔する

不定詞が「能動」動名詞が「受動」を意味する

【deserve】

to V(Vする価値がある

Ving(Vされる価値がある

【need】

to V(Vする必要がある

Ving(Vされる必要がある

【want】

to V(Vしたい

Ving(Vされる必要がある